7月8日
7月8日
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- 2025年7月9日 7:58 AM #59373
安倍元首相が前回の参議院議員選挙の応援演説の際に暗殺されてから、3年が経過した。今、その時の非改選議員の選挙が行われているが、この三年間に、日本の国柄は、大きく変わってしまったように想う。
私自身が、決して安倍さんの熱烈な支持者でなかったのに、安倍さんに対する、あるいは安倍さんと同じ思考を有する者たちに対する過剰な攻撃や反対意見の横行が酷すぎ、それに警鐘を鳴らしている内に人から、安倍さんの支持者のように想われてしまっている。
安倍晋三さんの暗殺から、日本の空気が変わった。
これをどう捉えるべきか?
少し、日本の西洋に於ける思想への傾注から、思い起こしてみたい。
この思考過程では、西尾幹二さんの「ヨーロッパの個人主義」(1968年講談社現代新書・絶版)とそこに引用されている文献を参考にした。この「自由という思想に代表される「ヨーロッパ」の善なる思想に『憧れる』明治維新以来の日本人の性癖に、西尾幹二さんは。「人は自由という思想に耐えられるか」と疑問を提示し、次のような前書きを書いている。
「 ひとは、つねに、自分に追って切実なことのみを語らねばならぬ。
私には、私自身に見えることしか見えない。
君がもし、未来の世界についてかくあるべきと確信が持てるなら、そのような世界は、
君にとって、生きる価値がない世界であることを、知るがよい。
もし未来が光輝あるものでならないと決まっていたら、君は、今すぐ、絶望するしかな
い。
一寸先は闇である。だからこそ生きるに値するのである。
現実を解釈してはならない。君の隣人が善意でなかったことを怒る前に、なぜ君は、自分
の悪意に気がつかないか。
自分の失敗を社会の罪にする前に、なぜ君は、成功だけは、自分のせいにしたがる自分の
弱さに気がつかないか。」自分の悪意と弱さを顧みながら書いてみます。
1 安倍さんが暗殺されたあと真っ先に論じられたのが、安倍さんの国葬を行うか否かであ
る。岸田前首相が、早々に『国葬を行う』と宣言下が、その期日を、ずいぶん先に設定した
ため、この期間、反対派が延々と安倍さんの個人攻撃をし、その費用を問題にした。
安倍さんの好き嫌いを露骨に現した人間味のない論争だったが、国葬儀の際に、日本武道
館まで、3Kmとも5Kmとも言われる献花をしようとする人々の列が続いたこと(しかも猛
暑の中)、反対派のデモは、僅かな人数で、騒音をまき散らすだけの醜悪なものだったこと
で、評価は決まったであろう。各国の元首級が来日し、各国が半旗を掲げ、喪に服したこと
で、日本より海外の評価が高かったことも明かとなった。
2 安倍さんを暗殺したとされるYが、母親が統一教会の信者で、多額の寄付をし、家族の資
産がなくなり母親が破産し、安倍さんが統一教会の関連政治団体にビデオメッセージを送
ったので恨みから襲ったと動機を述べたことから、統一教会=極悪、こことの関係あるもの
=悪人という単純な判断基準が出てきて、当初は、マスコミの関係者の中に統一教会の信者
がいるということで、マスコミの責任が追及されたり、与野党問わず、政治家との関係が少
しでもあれば、人格破綻者のように責め立てた。しかし、いつの間にか、自民党の議員だけ
の問題に局限化され、野党とマスコミは免責された。このヒステリックな思考回路の集約に
つき、疑問を漏らすと、「人非人」となった。自民党自らが、「信仰の自由」を否定し、内心の
自由への侵害をかなぐり捨て、統一教会の宗教法人の資格を取消し、オーム真ル京都同等の
扱いにした。友党の公明党もその指示団体との関係を責められてもおかしくないのに、併記で
ダブルスタンダードを使い分けた。
日頃、内心の自由を最も声高に主張する人権派は、自己矛盾の統一教会信者攻撃に目を
瞑った。
3 Yの裁判員裁判は、事件発生後3年経っても第一回公判が開かれず、ケネディー大統領暗殺
事件等に国家を挙げて調査期間を作り、再発防止を考える姿勢を政府も野党も示さないこと
に、疑問を示すのは少数派である。逆にマスコミをガ喜んで取り上げるのは、「Yに差し入れ
をするという」テロを肯定する一部の人々を美談にする事である。
4 安倍さんが存命なら、決して成立しなかったであろうと言われる法律がある。LGBTQジェ
ンダー理解増進法である。日本では、西洋のように同性愛者を死刑にするような文化はなか
ったのに、「陰間茶屋」の営業、「ニューハーフ」の社会的許容・・・を超えて、トイレや風呂
も共通にせよという大多数の女性を危険にする余地ある立法をなぜ急がねばならなかったの
か?
一部のノイジー=マイノリティーのい件をサイレント=マジョリティーと同等もしくは、翁
価値あるものとして扱うよう求めるのが、『多様性』を中心に据えたこの立場の方々であ
る。
(続く)
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