【第5回 三陸復興祈念コンサートで話した「頑張らないで」の想い】

式町水晶のWhat a Wonderful 鑑定 World

脳性まひのポップヴァイオリニスト。2020東京パラリンピックの閉会式でピアニスト西川悟平とともに名曲「What a Wonderful World 」を演奏。

【第5回 三陸復興祈念コンサートで話した「頑張らないで」の想い】

 こんにちは、式町水晶です。先日三陸復興祈念ガラコンサートに出演させていただきました。

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 10年前の東日本大震災の後、僕にも何かできないかと始めたチャリティー演奏会。陸前高田の被災地に一本だけ残った「奇跡の一本松」で作られた「津波バイオリン」でも演奏させていただきました。以来チャリティーの演奏活動で何度も行かせていただいた東北。震災後10年の今年開かれたこのコンサートで、僕は人の心をバイオリンの弦にたとえて話しました。

 弦はしっかり張らないと音が出ませんが、張りすぎると切れてしまいます。でもバイオリンの弦は替えられますから、また新しい弦を張ればいいですよね。人の心はそうはいきません。震災後の10年、被災地の皆さんは十分すぎるほど頑張ってこられました。「頑張る」この言葉の中に「張る」という字があるように、心の弦をめいっぱい張ってこられたと思うんです。

 だからどうか頑張りすぎないで、替えのきかないたった一つの自分の心を大切にしてください。そんな想いをこめて、三陸の青空の下、バイオリンを演奏させていただいたのでした。

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