【第5回 三陸復興祈念コンサートで話した「頑張らないで」の想い】
式町水晶のWhat a Wonderful 鑑定 World
脳性まひのポップヴァイオリニスト。2020東京パラリンピックの閉会式でピアニスト西川悟平とともに名曲「What a Wonderful World 」を演奏。
【第5回 三陸復興祈念コンサートで話した「頑張らないで」の想い】
こんにちは、式町水晶です。先日三陸復興祈念ガラコンサートに出演させていただきました。
https://spoox.skyperfectv.co.jp/title/109575
(無料登録でアーカイブが見られます)
10年前の東日本大震災の後、僕にも何かできないかと始めたチャリティー演奏会。陸前高田の被災地に一本だけ残った「奇跡の一本松」で作られた「津波バイオリン」でも演奏させていただきました。以来チャリティーの演奏活動で何度も行かせていただいた東北。震災後10年の今年開かれたこのコンサートで、僕は人の心をバイオリンの弦にたとえて話しました。
弦はしっかり張らないと音が出ませんが、張りすぎると切れてしまいます。でもバイオリンの弦は替えられますから、また新しい弦を張ればいいですよね。人の心はそうはいきません。震災後の10年、被災地の皆さんは十分すぎるほど頑張ってこられました。「頑張る」この言葉の中に「張る」という字があるように、心の弦をめいっぱい張ってこられたと思うんです。
だからどうか頑張りすぎないで、替えのきかないたった一つの自分の心を大切にしてください。そんな想いをこめて、三陸の青空の下、バイオリンを演奏させていただいたのでした。
- カテゴリー
- 式町水晶コラム