バスケットボールワールドカップ沖縄開幕!

文化スポーツライターキリンコ

OKINAWA バスケW杯 #3 開幕!

ワールドカップはやはり秘密結社だった。北谷のシャトル乗り場にすらポツポツといなかったファンが、沖縄アリーナに着いた途端にどこからか湧き出して溢れかえった。それにしても上手に隠れていたものだ。

 

カンガルーのバルーンを抱えたおなじみのオージーたち。そして意外なことにフィンランドのサポーターが、オーストラリアサポーターの数倍は集結している。サンタや海賊のコスチュームはカメラマンに人気だが、沖縄の日差しの下ではゆらゆらと湯気がのぼって見えて心配になった。

 

それにしても国際大会はやっぱり楽しい。世界トップレベルのプレイに、国の代表としてのプライドと責任、サポーターの熱狂。水ですら100mlまでしか持ち込めないセキュリティの煩わしさを補ってなお十分な魅力と迫力が、W杯の会場にはある。

 

マルカネン(ユタ・ジャズ)対ミルズ(アトランタ・ホークス)、ギディ(オクラホマ・サンダーズ)という第一試合のNBA選手対決は、後半になってから長身のマルカネンらを一切ゴール下に入れないディフェンスに成功したオーストラリアに軍配が上がった。

 

前半リードしていたフィンランドサポーターは徐々に落胆の色を見せたが、それでも最後まで声のボリュームも陽気なダンスもトーンダウンすることはなかった。これも強化試合にはない、本番の力だ。

 

さあ、いよいよ日本の出番。どんな内容でも結果でも楽しめるW杯の現地効果に感謝しながら、その時を待つ。