OKINAWA バスケW杯 #2
文化スポーツライターキリンコ
OKINAWA バスケW杯 #2
沖縄に来た。バスケのワールドカップを観るために来た。NBAのスター、ドンチッチ(スロベニア)、シュルーダー(ドイツ)、マルカネン(フィンランド)を観るために来た。我らがちびっこ日本代表を応援するために来た。
何より、4年に一度のバスケの祭典に参加するために来た、のだが。
世界から大会のために集まった観光客の姿が、見えない。
今から赤いTシャツを着て臨戦態勢のアカツキジャパンサポーターにも、会えない。
開催ムード一色の街、が見つからない。街灯につけられたのぼりや、工事現場のパネルに貼られたポスターが、観光センターの前に立つキャラクターのJIPくんが切ない。
これはなんだ。バスケのW杯は、NBAの目を盗んで行われる秘密結社なのか。
しかたない。明日からは、ビーチ散歩も昼ビールも、日の丸の赤い部分をチラリと見せて、パレオ風に腰に巻いてみることにする。
沖縄にバカンスに来ただけにしか見えないファミリーもカップルも、一見地元民風の外国人も「仲間だぞ」とそっと目配せしてくれるはずだ。
- カテゴリー
- 文化人スポーツライター キリンコ登場