【第9回 パラリンピック閉会式の、とっておき話 その3】

式町水晶のWhat a Wonderful 鑑定 World

脳性まひのポップヴァイオリニスト。2020東京パラリンピックの閉会式でピアニスト西川悟平とともに名曲「What a Wonderful World 」を演奏。

【第9回 パラリンピック閉会式の、とっておき話 その3】

 こんにちは、式町水晶です。「パラリンピック閉会式はどうでしたか?」たくさんの方に聞かれるのですが、その度に僕が必ず答えているのは、スタッフの方々のサポートのことです。

 世界的に大変な事態で状況も刻々と変わり、スタッフの皆さんの苦労は言い尽くせないものだったと思います。そんな中、いつでも何があっても僕たちキャストたちに最高の笑顔で接してくださいました。

 パラリンピックのキャストは多くが障害を抱えていたのですが、障害というのは本当に一人ひとり違っていて、必要なケアもサポートも様々なんです。その一人ひとりに寄り添ってくれ、ベストパフォーマンスに向けて最高の準備をしてくださいました。

 そんなスタッフの方たちにも助けられて、僕も身体の障害のことを忘れてパフォーマンスすることができました。それでも終わってからは身体に痛みが出て、自分の障害に向き合うことになります。そして心身の疲れも後からじわじわとやってきます。

 皆さんも今年一年を振り返り、やり遂げた達成感と共に心身の疲れを感じることもあるかもしれませんね。ご自分の心地よい時間を見つけて疲れを癒やし、よい年の瀬をお過ごしください。

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