【第8回 パラリンピック閉会式の、とっておき話 その2】
式町水晶のWhat a Wonderful 鑑定 World
脳性まひのポップヴァイオリニスト。2020東京パラリンピックの閉会式でピアニスト西川悟平とともに名曲「What a Wonderful World 」を演奏。
【第8回 パラリンピック閉会式の、とっておき話 その2】
こんにちは、式町水晶です。今日はパラリンピック閉会式のエンディング、What a Wonderful World のお話です。
あの大曲を、しかも聖火を納める重要なシーンで演奏することには、オープニングのゴンドラとはまた全然違う緊張感がありました。西川悟平さんがボーカルの小汐唯菜さんと僕を全力でリラックスさせてくださったことは前にも書きましたが、悟平さんがされたことはそれだけではありません。厳かで、それでいて優しいあの空気を作り上げたのが、悟平さんだったと思うんです。
そして演奏を素晴らしいものに導いてくれたのは、会場にいる選手たちの笑顔でした。スポーツは勝負であり、戦いです。パラリンピックという大舞台のためにたくさんのものを犠牲にして、力の限り戦ってきたんですよね。そんな選手たちが戦い終えて見せてくれた笑顔は、柔らかくて、優しくて、最高でした。
次回、今年最後のコラムには、パラリンピックへの僕の想いを書いてみたいと思います。
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