2000万円の謎 非公認問題で執行部を突き上げるであろう萩生田光一氏ら

 第50回衆院選が終わった。27日の投開票の結果、自民党は191議席に終わり、公明党の議席を足しても過半数(233議席)には及ばなかった。自民党の失策を養分にする立憲民主党は、公示前から議席を大幅に増やした。国民民主党は予想を上回る議席(28議席)を得た。
 公明党が11人が小選挙区に出馬し、当選がわずか4人にとどまったというのも驚くべきことだ。公明党といえば、小選挙区で負けない政党として名高かったからだ。
 さて、石破茂首相だが、自ら設定した与党で過半数を大幅に割り込んだにも関わらず、政権を継続するという。しかも「連立は考えていない」とも言い放った。これからこの脆弱な基盤で、どう政権運営をしていこうと言うのだろうか。
 執行部の腰の据わらなさも酷かった。党紀委員会で一度、決めた処分に加えて衆院選で非公認。ある地方議員は「これは除名に次ぐ処分で、考えられない。申し訳ないと思って2000万円を出したのかもしれないが…」
 投開票のわずか3日前に発覚した2000万円問題。別の地方議員は、局面が一気に変わったという。「何とか踏ん張っていたのに、とどめを刺された感じ。強い逆風と言うより、冷たい突風といった感じだった。こういう現場の気持ちを石破さんは分かっていないのではないか」
 自民党が崩壊に向かってひた走っている。選挙で大敗北を喫したにも関わらず、「やめない」と言い放って恥じない。こんな男が「総裁にふさわしい人物」ナンバー1? 悪い冗談だろう。安倍晋三氏が首相だったころは、選挙という選挙はすべて安定過半数だった。石破氏はそれでも森友・加計問題の時は、公然と安倍氏を批判した。他人に厳しく、自分に甘い。どこかの野党第一党の十八番だが、そもそも石破茂氏は自民党にいるべき人物ではなかったのではないだろうか。

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