総裁選に出るという河野太郎氏の鉄面皮

 やはりというべきか。この人は何の痛痒も感じていないのだな、と思う。河野太郎・デジタル担当相が8月9日夜、派閥の親分でもある麻生太郎副総裁と東京・赤坂の日本料理店で会食したのだという。6月にも2人は会食しているが、麻生副総裁は今のところ、出ろとも出るなとも言っていないようだ。
 河野氏は毎日新聞が行った「次の首相にふさわしい人」では、高市早苗氏や石破茂氏らの後塵を拝して6位だというから、「小石河」も今は昔、任期は衰えたと言わざるを得ないだろう。それでも出馬というのは、再エネ利権を首相になって追求してみたいのだろうか。
 河野氏と言えば、自然エネルギー財団の大林ミカ氏が提出した資料の中に中国の国営企業「中国国家電網公司」のロゴが入ったものがあった件で、中国と再エネタスクフォースの関係の近さが問題となった。大林氏はかなり左翼活動家臭のする経歴なのだが、河野太郎デジタル相の推薦で再エネタスクフォース入りした。
 そもそも再生可能エネルギーに関する規制見直しを目指す内閣府のタスクフォース(TF)というものは、何の法的根拠もなく、しかも河野氏の所管でもない。それを中国が進める「アジア・スーパーグリッド構想」を推進する国家電網公司のロゴが入った資料を提出するなど、TFが中国の意向を受けて動いているとみられても仕方がない。
 河野氏は「ネトウヨが騒いでいるだけ」と強行突破を図り、TFを廃止させるだけ。マスメディアも産経などの例外はあるが、ほぼ問題視しなかった。中国に対する「寛大な姿勢」を崩さない河野氏が台湾有事を目の前にして、総理総裁になったら日本は取り返しのつかない誤った道に進みかねない。麻生氏はよもや首を縦に振って、彼を支援することはしまい。河野氏は麻生派の中堅・若手の多くからはすでに支持を失っている。支持するのは、再エネ推進論者、親中議員くらいのものではないだろうか。

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