兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑と宮城県加美町の前町長の疑惑の共通点

 兵庫県の斎藤安彦知事の「おねだり」をはじめとする疑惑が喧しい。地方自治法100条を根拠とする証言拒否をすると罰則を伴う百条委員会が、すでに3回開かれている。
 兵庫県上郡町にワインをおねだりした事案が話題になっているが、今回の疑惑の「肝」は、信用金庫に補助金を水増しして、キックバックさせ、阪神タイガースのオリックス・バファローズの優勝パレードの原資に充てたのではないか、というものだ。これが事実であるなら、背任罪に問われかねない話だ。ほかにも商工会議所や商工会に知事の政治資金パーティー券をパーティー券を半ば強制的に購入させた疑惑もある。これも恐喝罪にあたりかねない話だ。
 しかし、兵庫県の問題は、「嘘八百」と斎藤元彦知事が切って捨てた、自死した元播磨県民局長の証言の一部が事実であると確認されたのに、発言を訂正することもなく、辞任もしない知事の人間性に問題があることは言うまでもないと思う。
 宮城県加美町のゴルフ場の土地(町有地)を9500万円で業者に売り、これが即日、中国系太陽光発電運営会社「カナディアン・ソーラー」に4億円で転売された問題も、詐欺の疑いが横たわっている。こちらも実は前町長夫妻のパワハラが噂されている。規模は小さいが、中国資本に違法な手段で土地を譲渡したという看過できない問題だ。 

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