ラグビーW杯2023 FRANCE #1

文化スポーツライターキリンコ

ラグビーW杯2023 FRANCE #1

移民の暴動、航空管制局のストライキ、治安の悪化、円安、円安、円安。

最もタイミングの悪そうなこの時期にフランスにやってきましたよ。南仏で、ラグビーW杯を観るのです。

現地観戦しようと言っても簡単にできるものではないけれど、多少の無理はえいやっと 放り投げてGO!

どうしても駆けつけたくなる、生観戦の魅力。まずは試合そのものを楽しめること。映像だとせっかくの好ゲームでも、いつの間にかボールばかりを目で追って、得点や時間表示をチラチラ見ている自分に気づいてしまう。

データは大好物だけどそれは後でのお楽しみにして、勝敗以上に直に迫ってくる選手の力、戦術、奮闘を体感してきます。

そしてもちろん現地のエネルギー! 歓声や地鳴りと共に、目に見えないはずのエネルギーが会場にゆらゆらと立ち上るのが本当に見えて、ゾワゾワと鳥肌が立ちます。

現代社会からもサンタクロースがいなくならないのは、幼い頃から心の中に「見えないものを見る部屋」を作っておくためだとか。

私のサンタクロース部屋は無観客の東京五輪でドタキャン空室になってしまったけれど、WBC、車いすラグビーAOC、バスケW杯と今年は先客万来です。選手たちには感謝しかない。

さあ、フランス。絶対起こるトラブルは笑い飛ばして、la chair de poule (ラシェール ドゥプゥル=鳥の皮=鳥肌 フランス語でも鳥肌は鳥肌だった!)を立てまくってきますよ。