「安倍晋三回顧録」を読了

遅ればせながら、ようやく「安倍晋三回顧録」を読了した。36時間に及ぶインタビューをまとめたものだが、一言で言って大変面白い。大統領を辞めたら、すぐ回顧録が書かれる米国とは異なり、日本ではこのように、辞めて間もない時期にこうした回顧録が出ることは異例中の異例。それは安倍氏が選挙演説中に暗殺されるという、異常な事態と無関係ではない。
2002年9月に小泉総理とともに訪朝した安倍氏だが、出発前昭恵夫人に「もしかしたら生きて帰れないかも知れない。覚悟しておくように」と伝えたという。今回の回顧録出版に当たっても、安倍氏は死期を予感していたのかも知れない。
見所満載で、ぜひ読んで欲しいが、やはり世界の指導者の人物月胆が非常に面白かった。トランプが安倍氏を頼っていて、しょっちゅう電話して来て、しかも1時間半くらいになったという。
また最初は仏頂面だった習近平が慣れてくると、「自分がもし米国に生まれていたら、米国の共産党には入らない。民主党か共和党」と言ったとか。安倍氏は習近平について「強烈なリアリスト」と評している。
初めて聞く話も沢山あり、本当に面白く読めた。加藤

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