昨日、フジテレビ番組で安倍元総理が述べた「核共有」(シェアリング)の問題は大変重要で、今後の議論の原点になるかも知れない。
安倍氏が述べた「核共有」というのは、核兵器を各国が開発･維持するのは大変だから、米軍の核兵器を数ヵ国で共有するという方法だ。
欧州では既にドイツやイタリアなど5ヵ国が「核共有」している。これを使用するかどうかの決定権は各国にある。米国に対し相応の使用料が払われているはずだが、詳細は明らかになっていない。
安倍氏も触れているが、実は故中川昭一氏がかつてこの問題を取り上げようとしたが、物凄いバッシングに遇い、議論は始まらなかった。
今回の安倍発言に対しては、それだけ状況が変化。なかんずく核大国ロシアのウクライナに対する侵略が大きく影響しているのだろう。今のところ目立った反響はない。
安倍氏が強調するように、今こそ「議論は行うべき」である。加藤