日米2プラス2が実に7年ぶりに東京で開催された。

加藤清隆の『俺に喋らせろ!』

米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が揃って来日し、日米2プラス2が実に7年ぶりに東京で開催された。メディアは大物閣僚2人の初の歴訪先が日本であり、米国は日本をそれほど重視していると手を叩いて喜んでいるが、本当にそうなのか?2人はこの後訪韓し、さらに帰り道にわざわざアラスカに寄って、中国の外交トップ2人を呼びつけて米中外交首脳会談を「付録」として行うのだ。

 それはそうと、バイデン大統領が就任以来もう2ヵ月が経つのに、いまだに議会で演説はせず、また公式の記者会見をしていないことが話題になっている。

 端的に言えば、バイデンは人前に出たくないのだ。大統領選の時も自宅の地下室に籠り切りだった「引き蘢り老人」は耄碌したのと認知症がバレるのが嫌で、外国首脳との電話会談はハリス副大統領あ代行しているのだ。無論、挨拶程度の電話会談は欧州首脳、日本などと行ったが、実質の詰めを行った会談はハリスが英国、カナダ、独、仏のほかイスラエルなど6ヵ国首脳と行った。

 ルーズベルトは死に至る病にあっても、当時はテレビがないので新聞発表の写真で健全さをアピールしたが、事実上米国政治を牛耳っていたのはルーズベルトを囲んだ左翼の側近たちだ。まさに今はルーズベルトの末期に酷似している。バイデンの引き蘢り、米国は本当に大丈夫か?

 米国バイデン政権のハリス副大統領が単独で諸外国首脳と頻繁に会談するようになり、異例の行動として内外の注目を集めている。一方、バイデン大統領は自らの言葉で報道陣や一般に語りかけることがほとんどなく、「不在大統領」などと揶揄されるほど存在感が薄い。

 ハリスは就任以来、2ヵ月間に外国の6人の首脳と個別に会談した。いずれも電話やオンラインでの会談だったが、米国のナンバー2の副大統領が外国のナンバー1である大統領や首相と同等の形で“首脳会談”するケースは珍しい。トランプ前政権ではペンス副大統領が大統領をさしおいて外国の最高首脳と直接1対1で会談することはほとんどなかった。外交上非礼になるからだ。

 ハリス副大統領の場合、3月4日にイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、両国間の主要な懸案について協議した。ハリス副大統領は1月20日の就任以来、カナダのトルドー首相や仏のマクロン大統領ともそれぞれ個別会談している。トルドー、マクロン両首脳ともにバイデン大統領との電話会談は既に行っていたが、ハリス副大統領との会談ではバイデン大統領との会談よりもずっと長時間かけて主要な外交案件を協議した。その度にホワイトハウスの副大統領執務室が会談内容の概略を公式発表した。

 例えばマクロン大統領との会談では、米側が会談後に「ハリス副大統領はマクロン大統領との間で新型コロナ、気候変動、民主主義への支持拡大などについて協議し、合意を成立させた」と発表。その発表内容はまるで国家元首同士の首脳会談だった。副大統領のこうした異例の活動ぶりは、78歳のバイデン大統領の活力不足をハリス氏が補っている動きともみられている。

 しかし同時にバイデン氏の予想外の“引き蘢り”傾向も目立ってきた。米国の歴代大統領は就任から30日ほどの間に、皆就任記者会見を開いてきたが、バイデン氏の場合、2ヵ月経ってもまだ記者会見を行っていない。サキ大統領報道官は「3月末までに公式記者会見を開く」と言明したが、その場合、ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズ、CNNなど言わば“身内”にだけ質問させる“やらせ”会見になるのではないか?

 この背景について、大統領側近の間で「バイデン氏が自分の言葉で自由に発言すると、大統領選キャンペーン中のように失言、放言をするのではないか」という懸念があるとみられる。3月3日にバイデン大統領と民主党議員とのオンラインでの会談では双方が予定通りの発言を終え、バイデン氏が「サンキュー、サンキュー、サンキュー」と3回繰り返した後、「さあ、それでは私が質問に答えましょう」と述べた途端、突然接続が遮断された。大統領側近がバイデンの失言を怖れて、オンライン会合を打ち切ったのではないかと推測されている。

 確かにバイデン大統領は、新たな大統領令や政策発表には公開の場に登場するが、その発言は明らかに事前に作成された声明を読み上げるばかりで、自分の言葉での自由な発言はほぼ皆無だ。この実態を捕えて保守系メディアなどは「不在大統領」というレッテルを貼るところも出てきた。

 バイデン大統領に対しては民主党議員の中から大統領の核ミサイル発射権限や戦争開始権限を強制的に奪うべきとの声まで上がっている。こうした状況について「大統領選前からの予定通りの動き。バイデンは極左の候補を阻止するためだけの候補であり、既にその役割は終えた」との見方も出ている。これが事実だとしたら、同大統領の辞任とハリス氏の大統領昇格はそれほど先ではないと言う事になる。(了)

日米2プラス2が実に7年ぶりに東京で開催された。”へ2件のコメント

  1. こまった より:

    ケネディ暗殺の時の副大統領はジョンソンだったが、副大統領が必ず大統領にならない可能性もある。ジョンソンはケネディの死後、かなりの運動かなにかをして、大統領になれたと言う記事を数年前に見ました。

  2. 中にはバイデンの偽物も出ているという。
    ここで米国がイラン暗殺で使った「ドローン暗殺」でバイデンが射殺されると面白い。
    偽物用の護衛は、全く規律がないのである。なら、暗殺は容易。いっそダムダム弾で頭部を吹き飛ばして、後の会見で「頭があるバイデン」が出てくれば最高だ。
    同じ事は「カマラ・ハリス」が暗殺されると副大統領は、誰がなるのか?バイデンが指名するのか?順位通ペロシが副大統領になるのか?
    初戦嘘と新聞紙で塗り固められた不正選挙の結果である。
    この程度のドタバタは、見え透いた芝居のお約束でしょう?

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