【無料】1.M&A業者を選定する前に

「後継者が不在である。」「業界の先行きが見えない。」「本社の注力事業ではない。」会社のオーナーが、会社を手放す理由は様々である。

M&Aを検討しようと決めた時に、「誰にM&Aの助言を頼むか」という最初の論点に直面する。M&A業者の選定にあたり最初に確認する点は、その業者が、「仲介」なのか「専任」なのかだ。「仲介」とは、M&A仲介会社が、売り手と買い手の両方から手数料を受け取る形式だ。これに対し、「専任」とは、売り手もしくは買い手のどちらか片方から手数料を受け取る形式だ。

当たり前のことを書くが、会社を売却する側は、「1円でも高く会社を売却したい。」し、会社を買う側は、「1円でも安く会社を買収したい。」ここに、売り手と買い手との利益は相反する。

「仲介」の場合、仲介会社は、「わが社は売り手と買い手の中間に立ち、公平な取引条件を設定できるように進めます。」という。果たしてそうか?(次号につづく)

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