6月解散、総選挙で岸田独裁政権の誕生か。日本の民主主義は死んでいた。

 史上最低の支持率を維持しながらなお、岸田首相は6月解散を諦めていないと噂されている。解散は総理大臣の専権事項とは言え、今この時点で総選挙に突入すれば、自民党大敗は誰の目にも明らかである。 東京都港区長選では、自公推薦の現職が新人に敗れるという大波乱も起きた。青森、長野、横浜の各県、市連からは公然と「退陣要求」が出されたことも報じられ、この後も地方組織からの退陣要求が、澎湃と起こって来そうである。

 選挙を取り仕切るはずの茂木幹事長と岸田首相の不仲はもはや隠しようもないという。どう見ても自民党は機能不全に陥っている。ところがそれでも岸田首相は解散を強行しようとしているという。注目の政治資金規正法改正では、党内手続きも無視して勝手に公明党に譲歩したし、維新には「改憲」で花を持たせるようである。

 つまり、たとえ自民党が大敗しても、公明、維新と組めば、閣僚ポストをエサにして、自分の政権は維持できると岸田首相は考えているというのだ。いやはや、どこまでも「今だけ、カネだけ、自分だけ」のおぞましい人物のようである。

 ひたすら米民主党バイデン政権の言いなりになっておけば、読売新聞をはじめとするマスコミも批判を手加減することも計算に入れているのかも知れない。総選挙後に立ち現れるのは、もはや岸田独裁政権である。

 今後は煩わしい党内手続きも、他党との調整も不要となれば、バイデン政権にとってはまことに都合が良い。岸田一人を押さえておけば、これまで以上に日本を好きに操れるのだ。実はもう既に、日本の民主主義は死んでいたのだ。これ、ホンマやで。

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